早池峰山1917m 花の百名山(ハヤチネウスユキソウ)
【山 行 日】 2009年7月28日(火)〜29日(水)
【交   通】 マイカー
【参 加 者】 CL 長嶺m  SL 生島  石原  永島  福田  長嶺y
【コ ー ス】
1日目 野木町役場 7:00 ⇒栃木IC(東北道)⇒ 花巻JCT⇒東和IC⇒遠野散策(14:40〜16:00)⇒ 岳集落(泊)17:40
2日目 坊 6:30 ⇒ 河原坊 (6:50〜7:10) … 小田越登山口 7:50〜8:00 … 御門口 8:30… 6合目竜ヶ馬場 9:20 … 山頂 10:50 …(ピストン)… 小田越登山口 13:30 …河原坊 (14:00〜14:20) ⇒ 道の駅 東和温泉(15:40〜温泉・食事〜16:40 ⇒東和IC(釜石道)⇒ 花巻JCT(東北道)⇒ 栃木IC ⇒ 野木町役場 23:00

山行日:2009年7月28日

●初日は遠野散策?
 日本のエーデルワイス・ハヤチネウスユキソウに逢いに、マイカーで岩手県遠野市の早池峰山へ向かう。
 高速道を経て6時間弱の車の旅・・・遠野は遠い町でした。
さっそく町中の「語り部館」に急行。入村料を支払い、今日の語りべ、正部家ミヤさんの昔語りを聞く。40分の語りではあったが着いたのが遅くて、外に出てみたら16:00になっていた。他の散策も気になるが、岳地区の宿との約束は18時と迫っており、後ろ髪を引かれる思いで遠野の町を後にする。

◆ 遠野物語
遠野市(とおのし)は、岩手県内陸部にある市で、古くは南部氏1万2千国の城下町として栄えたそうです。

 早池峰山、六角牛山、石上山の遠野三山にグルリと囲まれた盆地です。明治の文豪、柳田國男の「遠野物語」のもととなった町であり、河童や座敷童子で有名な「遠野民話」で全国的に知られています。
ダイコンソウ 語りべ5人衆
岳集落から仰ぐ早池峰山 坊の夕食です 奉納神楽の練習風景
● 岳集落へ
 途中、道の駅「遠野風の丘」に寄り道・・・千葉家の南部曲り家を横目に見ながら国道396号線を北上し、遠野市から回り込む形で1時間弱の17時40分に岳地区到着。予約の宿は探すまでもなく集落の一番前にあった。今日の客は我々だけらしい、襖で仕切られた部屋をオープンに広く使わせ戴く。栃木を出発時から降り続いている雨は、霧雨状に弱まっているものの止む気配はない。。。夕食までに時間があり、歩いて10分の処に早池峰神社があるというので、明日の安全山行祈願に一人散策がてら行ってみた。古い石段を上がって行くが境内はひっそりとして薄暗く、神々しく感じられた。
山菜づくしの美味しい夕食を終えた頃、祭りの音色が聞こえてきた。外へ出て聞いてみると、8月1日の早池峰神社奉納神楽踊りで、大償地区からも来て合同での練習だそうだ。広い場所が無く道路での練習で、車が来ると中断していた(2回だったが)
 私は早めに寝付いたので解らなかったが・・・他のメンバーは夜半に凄い大雨と瓦屋根を叩く雨音で寝付かれなかったらしい。
◆ 早池峰神社
  早池峰山麓の集落で伝承される刀を手に勇壮に踊る早池峰神楽は国内外に有名である。早池峰神楽は大償(おおつぐない)と岳(たけ)の2つの神楽座の総称で、岳神楽が伝承されている岳地区は最も早池峰山の近くに位置します。岳には早池峰の神を奉る早池峰神社があり、岳神楽はその奉納神楽です。大償神楽の伝承されている大償地区は、岳より12kmほど下流に位置します。舞で使用される山の神の面が、大償神楽では「阿(あ)」、岳神楽は「吽(うん)」の形をとっていることから、両神楽が「阿吽(あ・うん)」で対を成しているといわれています。岳神楽は荒々しく勇壮な男舞で、大償神楽は優雅な女舞といわれる。
◎例 祭・・・ 8月1日
◎春 祭・・・ 3月27日
◎年越祭・・・12月17日
● 2日目は早池峰山へ
 午前5時起床。襖を開けて外を見ればシトシトと雨が降っている。皆といえば慌ただしく洗顔に行ったり、リュックの点検や着替えに忙しい。。。「雨は絶対に上がる」心に確信し宿で戴いた弁当を広げ朝食にする。

小田越登山口&後方早池峰山
● 河原坊へ
 6時過ぎ、雨が霧雨状になったところで河原坊登山口へ向け車を走らす。河原坊には、自然保護センター、駐車場、キャンプ場、トイレなどの設備があります。
 先客組が7名、私達が到着間もなく「小田越登山口」へ向かって歩き出した。霧雨状の雨は止まぬが「阿(あ)」「吽(うん)」の呼吸で雨具に着替えを開始。気持ちを新たに舗装された車道を「小田越登山口」へ出発。
● 先ずは5合目
 約40分で大きな鳥居がある小田越登山口に到着(土・日・祭日はシャトルバスが運行しているらしい(600円))
登山口脇には簡易トイレが設置されており、斜め反対側に監視員小屋が見えた。小屋を覗くと監視員の方が出てきて、丁寧に状況を説明してくれた。いつの間にか雨も上り早池峰山の岩肌が迫って見える。
鳥居を潜るとすぐにトドマツの樹林帯に入る。木道と岩の突き出た登山道を交互に歩く。道脇はカニコウモリとモミジカラマツが点々と咲いて私達を飽きさせません。30分ほどで御門口に到着。ここからはうっとうしい樹林帯とオサラバだが、ハイマツとゴロゴロした岩場の連続で、左右には登山道を示すロープが張られ、山頂まで続きます。さっそく飛び込んできたのはキンロバイでした。登るに従い、初めての方だと間違えてしまう「ミネウスユキソウ」がウメバチソウと並んで次々と顔を出してくる。
 振り返ると、薬師岳そして雲海の北上山地。足下にはピンクの可愛いナンブトラノオなどの高山植物を眺めながら、四角岩のある5合目に到着。エネルギー補給にペットボトルで喉を潤し、菓子パンを囓る。さらに登るとお目当ての「ハヤチネウスユキソウ」が顔を出す。黒紫色のミヤマアケボノソウに出逢ったときは予想外の出来事でドッキとした。
 7合目辺りのチシマフウロやタカネサギソウが咲いているお花畑入口に監視員が1人岩陰に座っていた(私達が下山時に通るときも同じ場所にジッと座っていました。。。ご苦労様です)丁度ハヤチネウスユキソウの埴生地を見下ろせる位置だ。
● 山頂へ
 唯一の難所? 鉄ハシゴは完璧に岩壁へ固定されていて、いままで登った何処の山の鉄ハシゴより安心して登れました。ここから先は、頂上へ至る尾根道で、意外にも黒土のお花畑です。御田植場とも呼ばれ木道もしっかりしており歩きやすく、タカネシオガマ、コガネギク、ハクサンチドリなどの高山植物を見ながらの道行きです。避難小屋の右を越すと山頂です。


唯一の鎖場は鉄梯子に

早池峰山(1917m)
◆ 早池峰山
 早池峰山は岩手県の中央部、北上山地の主峰で標高は1914m。全山が超塩基性のカンラン岩や蛇紋岩でできているためハヤチネウスユキソウを代表とする「蛇紋岩植物」が生育し、稀少植物や固有種(亜種、変種を含む)が非常に多い山でもある。また山全域が国定公園内で、厚い保護の元に高山植物の宝庫となっている。 同様に「蛇紋岩植物」で名高い山域に北海道のアポイ岳や群馬県尾瀬の至仏山などがある。
山頂の観音様 賽の河原はお花畑 ミヤマシオガマ 遙か右下に河原坊が
● 下山
 山頂に着いた頃は青空も顔を出し、雲海の北上山地をプレゼントしてくれた。暫し展望を楽しんでいると、河原坊口から3人組の2組が上がってきた。。。ポツポツと雨も降りだして来たので、急いで雨合羽の装着確認後下山開始する。幸いにして小雨でも隔雨で、降ったり止んだり、歩くのに支障はなく、前方の薬師岳・雲海の北上山地を眺めながらの下山でした。
 ロープの向こう側に見えた沢山の花達。。。ナンブイヌナズナ、コタヌキラン、チシマギキョウ、チシマツガザクラ等々、写真に収めることが出来ず残念だった。でも高山植物の宝庫の名に相応しい早池峰山でした。御門口に到着したときには。。。またいつ来れるのか解らない、気持ちの動揺に駆られ。。。振り向き仰ぎ、早池峰山に感謝の一礼を捧げ、樹林帯の中に入る。
ロープの中の登山道を下ります(前方は薬師岳) 御門口の大岩群

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